コラム

2023.08.27 モトジムカーナチャレンジカップ イベントレポート

モトジムカーナチャレンジカップ イベント概要
会場:群馬サイクルスポーツセンター 多目的コース
開催日:2023年8月27日(日)
募集期間:5月23日~8月18日(シーズンパック含む)
参加人数:63名(エントリー65名)
参加費:7000円
告知方法:公式HP・公式Twitter・イベントフライヤー、WEBオートバイ様紹介記事など


モトジムカーナチャレンジカップご参加の皆様お疲れ様でした!
前日練・本大会ともに少し天候に不安がありましたが皆様の思いが天に届いたのか競技走行中は終始ドライ、気温は高めでしたがこの時期としては他の会場と比較すると涼しい最高のコンディションでの開催となりました。

今年はじめの開催告知から公式練習会や入門者向けのファーストステップ練習会、協力団体の練習会への出張開催等各地でこの大会のために関連イベントをたくさん開催していよいよ本大会の日を迎えることができました。

皆様の新しいイベントに対する大きな期待とイベント活動の成果でいままでモトジムカーナイベントがなかった地域、初開催の会場にもかかわらず地元北関東~上信越の方から関東各地・北陸地方・中部地方の方まで幅広い地域から63名(エントリー65名)もの選手の皆様が集まってくださいました。

そのうち本大会独自の未経験者・入門者向けクラスであるチャレンジクラスには11名(うちファーストステップレッスン受講生8名)、認定大会のノービスクラス相当となるDクラスには19名(うちファーストステップレッスン受講生7名)の方がエントリーして下さりました。
ほぼ半数の方がJAGE認定ライセンスを持たない初心者の方で、大会初参加の方も多くおられこのイベントの主役となる皆様にコンセプトが受け入れられたことを嬉しく思います。
HPやSNSでのアピールやファ―ストステップレッスンなどによりターゲットにしていた層の参加者様の注目を集め興味を持っていただくことに成功したのではないかと思います。

近隣のお声がけした各協力団体主催者様が地域の参加選手を引率してきてくださったこと、公式イベントでスタッフや他の参加選手と交流があったことからこれだけ多くの初心者や入門者の方が参加していたにも関わらすとてもアットホームな雰囲気で開催できたこともこれまでの活動の成果だと思います。

また、前日練・本大会共に口コミや配布したフライヤーなどでイベントを聞きつけて一般のお客様が入れ代わり立ち代わり観戦にいらしてくださいました。

・前日練

運営側の設営準備もかねて参加者様が前日同じ会場で走ることでよりリラックスして大会に臨めるよう前日練習会を開催しました、遠方からの泊りがけの参加者様もおられ42名の方が参加されました。

前回の公式練習会で路面状況に関する不満が多く聞かれたため前々日から会場側と協力しながら整備を進め、非常にコンディションの良い路面でイベントをスタートすることができました。

会場がとにかく広い!前回の反省をふまえてレイアウトを検討した結果、会場の広さを活かした気持ち良く走れる広大なスラロームスペースと大会同様の本格的なタイムアタックコースを両方備え、基礎練エリアも確保しました。

今回も初心者の方向けに現役A級選手である主催者がコースを1周一緒に歩きながらコース攻略の考え方についてアドバイスを行うコースガイドを実施しました。

また運営側は翌日の本大会に向けて現地で様々な準備を進め、現場で実際に路面状況を見ながらじっくりコース調整をすることができました。

・本大会

いよいよ本大会の日を迎えました。

皆様のご協力もあり初開催でスタッフも慣れていないながら大きなトラブルなく朝の進行をすすめることができました。

モトジムカーナでは朝に発表されたコースを歩いて攻略し2本の走行でタイムを出すというのが難しさでもあり醍醐味でもあるのですが、本大会では「コースが覚えられない」という初心者の方の不安を少しでもなくすためコースは事前にHP上に発表を行いました。
また初心者の方が多く参加されていたため慣熟歩行時間を一時間程度とり、コースをしっかり覚えられるよう、また余裕をもって準備していただけるよう配慮しました。

・パドック周辺・その他コンテンツ

パドック中央に屋根付きで本コースが見下ろせる安全な観覧席があり、風も抜けて非常に快適な観戦環境でした。

今回は観覧席前に本大会オフィシャルスポンサーである株式会社ボスコモト様がテントブースを出展してくださいました。
ジムカーナ選手に人気のBERIKのウエア類を中心に特別価格で展示販売をしてくださり会場の皆様に大変好評でした。

また会場事務棟側に軽食やかき氷の屋台が2店、会場レストランが利用可能で参加者や同行されたご家族、観客の方が楽しまれておりました。
軽食もレストランのカレーも美味しくて安い!日中は気温が上がったのでリーズナブルなかき氷がありがたかったです。

会場にキャンプサイトが併設されていたため仲間と現地泊を楽しまれた方もいらっしゃいました。

今回モトジムカーナ国内最高峰であるダンロップ杯のライブ中継をはじめモトジムカーナ大会の中継配信を行っているモトジムカーナファンにはおなじみの二輪人様が協力して下さりYouTube生配信を行いました。

その後高画質版の配信も行ってくださっています、当日の雰囲気がよくわかりますので是非ご覧ください。

・大会スタート!


本大会のコースです、広大な会場を活かして初心者の方でもリラックスして伸び伸びウォーミングアップできる広く大きいスラロームコースは主催者も走っていてとっても楽しかったです。

広いスペースを活用して初心者でも気持ち良くアクセルを開けられる区間を確保したのと、関連イベントのファーストステップレッスン受講生が多く参加したので「基本に忠実に、教えた通りに走る」ことで奇麗につながる基礎が詰まったコースを目指してレイアウトしました。

また初心者向けだからといってただシンプルで簡単なコースを走らせるのではなく、後で思い返したり動画を視聴したりしたときに奥歯に挟まるような、上手くいかなかったからこそ練習したくなるような「難しいからこそ楽しい」チャレンジングなセクションを完走できる範囲で織り交ぜました。

いよいよが大会スタート!
参加台数に余裕があったため、参加選手一人一人の走行をしっかり観てもらいスポットライトを当てるために同時に出走する台数は2台までとしてゆったりと進行しました。

第1Hの出走順はお手本としてC2クラスからスタートしC2→D→チャレンジ→C1→Aの順となります。

今回の主役であるDクラスとチャレンジクラスの選手の走行にはスタッフや会場から暖かい拍手や応援があり、ゴールするたびに大いに盛り上がっていました。
大会初参加の方が多いチャレンジクラスの方も多くが今回の関連イベントであるファーストステップレッスンや公式練習会に参加して下さっており、練習の成果を発揮して初参加とは思えない走りを披露してくださいました。

またC1クラスには参加者は皆知っているジムカーナ系YouTuberも複数参戦、スタッフ枠で電動バイクが走ったりと注目ポイントが多く走りが注目されていました。

Aクラスは主催者含めJAGE認定大会総合優勝経験者4名が走行し国内モトジムカーナトップレベルの走りとそのタイムに会場の注目が集まりました。

主催者も現役のA級選手として走行し1Hトップタイムを記録して参加選手が自身の立ち位置と2Hの目標タイムを判断する基準タイムを出しました。

・第2ヒート


午後から雨が予想されていたため第2Hの開始時刻を30分繰り上げて走行を開始しました。
第2Hはチャレンジクラスからレベル順にチャレンジ→D→C2→C1→Aの順となります。

今回ほとんど大会初参加の方で占めたチャレンジクラスの選手、1Hは緊張感からか身体の硬さが見られておりましたが2Hは見るからに身体がほぐれ本来の走りが出来ていた様子でした。
なんとチャレンジクラス無事に全員ミスコースなく完走され記録を残すことができました!
Dクラスでは2人記録の残らない方がおりましたがお声がけを行い希望された方に記録なしで泣きの3H、もう一回チャレンジをしてもらい見事完走されました。
初心者の方に大会を楽しんでもらい練習会だけでは味わえないモトジムカーナの楽しさを味わってもらうためにチャレンジクラスとDクラスについては出来る限りの配慮をしました。

休憩を挟みC2クラスから再開、チャレンジ・Dクラスの方は今日走り切ったコースで経験豊富な上級者はどんな走りをするのか、参加と観戦を通じてモトジムカーナの奥深さをより体感したのではないでしょうか。
レースは主催者が最後の出走で転倒したものの他のAクラス3名が1Hのトップタイムを超えることができずレース終了となりました。

さあ各クラスのレース結果はどうだったでしょうか。

・表彰式

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表彰式では各クラス6位までの表彰と、別表彰でSBクラス(700cc以上のバイク)が3位までの6クラス(Bクラスは今回不成立)で行いました。

ご協賛いただいたオフィシャルスポンサー様、オフィシャルサポーター様より提供された賞品が入賞者にトロフィーとともに授与されました。

チャレンジクラスはほぼジムカーナ未経験、大会初参加ながら群馬での公式イベントにフル参戦された小林選手がビッグバイクを巧みに操る素晴らしい走りを見せてFZS1000で見事優勝をかちとりました。

Dクラスは先日の関東事務茶屋杯でもクラス優勝C2+昇格を果たした高橋選手がNINJA400で勢いのあるさすがの走りを見せここでもクラス優勝。

C2クラスは600SSからミニバイクに乗り換えた菅沼選手が決してミニに有利とはいえないハイスピードコースをKSR110でイケイケに走り切って1Hミスコースからのクラス優勝をつかみとっていきました。

C1クラスは成長著しく最近C1クラスを騒がせている注目の田中選手がDR-Z400SMでリッターSSと電動バイクの追撃を僅差で振り切り熱い走りでクラス優勝を勝ちとりました。

総合とは別に700cc以上のバイクで参戦する選手で争われるSBクラスはAクラス木村選手をかわして「男は大盛1000cc」でおなじみのC1クラス井原選手が優勝を獲得!

Aクラス、主催者は2H転倒してしまいましたが木村選手の2Hタイムが主催者の1Hにわずかに届かず優勝はなんと主催者です(笑)

記念すべき第一回大会の入賞者の方々でした、皆様おめでとうございました!

・チャレンジカップクラス認定

本大会では参加選手の成績に応じて独自のクラス認定を行い、該当者を昇格表彰しました。

モトジムカーナは単走のタイムトライアル競技ですのでクラス内での順位を争う「相手との戦い」だけでなく練習を通じた自身の成長を楽しむ「昨日の自分との闘い」という側面が強くあります。

昇格を目標にして参加される方も多く、モトジムカーナではむしろクラス優勝よりも名誉でおめでたいこととして盛大にその健闘を称賛するという風潮があります。

今回も有志の参加者様によりモトジムカーナ伝統の「昇格水掛け」が行われ嬉しそうにされていました。

・閉幕

楽しかった大会もプログラムをすべて終了し閉幕となりました。

集合写真を撮った後も参加者様同士が名残惜しむように写真を一緒に撮ったり会話を楽しまれたりしていました。

代表がゲートに立ちお帰りになる参加者様に挨拶をしてお顔を見ながらお見送りをさせていただき本大会の幕が下りました。

初開催の大会で戸惑うことも多くありましたが皆様の温かいご理解ご協力のおかげで怪我人も大きなトラブルなく無事に開催することができました。
至らなかった点や反省すべき点も多くありましたが参加してくださった皆様、観戦・応援してくださった皆様、力を貸してくださった皆様、ご協賛をいただいた皆様、皆様のおかげで「大成功」と胸を張って言える素晴らしい大会になりました。
心よりお礼申し上げます。

それではまた次のイベントでお会いしましょう!今後も注目される楽しいイベントを企画していきますのでどうか引き続き温かい応援をいただけますと幸いです。

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