コラム

ジムカーナ準備 装備について

ジムカーナについて知ってもらい興味を持ってもらえても、実際に始めるには少しの準備が要ります。

今回はその準備の第一歩であるライダーの装備品についてお伝えします。

他のバイク競技に比べれば大きな怪我や死亡事故のリスクは低いものの(走行中の死亡事故は40年を超える歴史の中で一度もないそうです)モータースポーツですから安全に楽しむためには最低限の装備は欠かせません。

ジムカーナでは速度域が低いこともありサーキット走行ほど装備規定は厳しくなく高価なレーシングスーツは必須装備ではありません。

本当に体験で走ってみたいという方であればプロテクターのしっかりしている普段のツーリング装備でもご参加いただけます。

それでも最低限装備してもらいたいものは
・肩、肘、背中にプロテクターが入ったウエア(もしくは外付けプロテクター)。
・腰、膝にプロテクターの入ったライディングパンツ(もしくは外付けプロテクター)。
・くるぶしまで隠れるライディングブーツ
・しっかりしたライディンググローブ
このくらいの装備であればご参加いただいても大丈夫と思います。
ヘルメットはジェットもしくはフルフェイス限定、半帽は不可です。

現場に行けば実際活動している選手がどんな装備をしているのか、何が必要なのかはすぐにわかってくると思います。
まずはこのくらいから飛び込んでみて、必要に応じて装備を買い足すというのも面白いと思います。

ジムカーナは転倒の多い競技ではありますが、速度域も低く装備がしっかりしていれば怪我のリスクはかなり抑えることができます。

一応推奨装備を紹介しております。
・レーシングスーツ
いわゆる革つなぎです。
サーキットでのライディングを前提に作られているため防御力は抜群ですが走行風の当たらないモトジムカーナでは通気性に難があります、要するに暑いっす(^^;;
モトジムカーナでは少数派ではありますがチャンプ富永選手をはじめ愛用者がいます、デザインもレーシーで非常に格好良いです。

・上半身フルプロテクター
通称「鎧」と言われるもので、これ一着で上半身をすべてカバーできる優れものです。
モトジムカーナ界では圧倒的な支持を得ている装備でA級選手から始めたばかりのノービス選手までほとんどの選手がこれを着用しています。
荒メッシュ素材で通気性抜群かつあまり前傾にならず上半身を大きく動かすモトジムカーナの競技特性に合った動きやすさがあり、ハードプロテクターのため耐久性も良いです。
おまけに安い、シェアナンバーワンのコミネ製の鎧が1万円~2万円で買えます。
実績、機能性、コストパフォーマンスを兼ね揃えたジムカーナのためにあるような製品です(^^)

・パンツ
定番は通称「革パン」と呼ばれるレーシングパンツ、これもモトジムカーナ選手のほとんどが着用しているメジャーな装備です。
転倒の時に怪我しがちな膝や腰を守ってくれます。
オフ用のモトパンやツーリング用のメッシュパンツをプロテクターと併せて使う人もいるにはいるのですが防御力や耐久性は革パンに劣ります。
中には革パンの中にアンダーウェア型のインナープロテクターを装着する選手もいます。

・グローブ
手首まですっぽり隠れるレーシンググローブが推奨ですが、私自身はショートタイプのFIVE stunt evoを長年使っています。
ジムカーナの装備規定ではグローブに制限はありません。
ただし、どんなグローブにせよ指から掌までは覆われていて手のひら部分が革製で革が重ねられているかハードプロテクターを装備しているものを推奨します。

・ブーツ
最初はライディングブーツで来ても、なるべく早くレーシングブーツは揃えましょう。
モトジムカーナで大きな怪我が一番多く発生するのは足なんです、バイクに挟まれたりすることもあります。
レーシングブーツはそういった怪我を効果的に防ぐよう作られています。
操作性も良く、足元をしっかり守ってくれます。
「他はともかくブーツには金を掛けろ、ブーツだけは良いものを履け」とベテラン選手もよく言っています。

モトジムカーナははじめの一歩を踏み出すために高価なレーシングギア一式を揃えなくてもしっかりしたものであれば普段のツーリング装備+αで参加できる敷居の低さが魅力です、突き詰めれば安全に楽しむために必要な投資はありますが興味があったら気軽にいつもの装備で来てみてください!

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